編み地について

糸の太さによってイメージが変わる

シルクの糸でセーターを編み始めました。
1本どりで編もうか2本どりで編もうか悩んで、とりあえず両方で試し編みをしてみました。
1本どりの方(写真右)は4号の棒針で、2本どりの方(写真左)は7号の棒針で編みました。
比べてみるとだいぶ大きさが違います。
また、雰囲気もかなり変わります。
1本どりと2本どりの間の感じが一番イメージに近かったのですが、それは出来ないので今回は2本どりで編むことにしました。

編み地が決まったら、次にゲージを取ります。
ゲージは10センチ四方あたりの目数と段数のことです。
本来は10センチ四方以上編む必要があるのですが、私は横着して試し編みの編み地で取ってしまいました。
ただし、正確に測りたい場合は、必ず10センチ四方は編んでくださいね。

手芸店で手に入るような手編み用の毛糸にはラベルが付いていて、そこに標準ゲージというものが記載されています。
そのゲージのまま編むと、場合によっては大幅にサイズが変わってしまうこともあります。
編む人の手加減や針の太さで変わってくるので、必ず自分で編んでゲージを取ります。
最初はすごく面倒くさくて乗り気がしなかったのですが、ゲージを取らずに編んで、全く違う大きさのものが出来てしまった経験が何度かあるので、その失敗に学び今は必ずゲージを取ります。

今回試しに編んだ2つのパターンで、糸の太さによってイメージが変わるということがお分かりいただけると思います。
どちらが良いかは、編むものや好みの問題なので正解はありません。
例えば、アンサンブルを編む場合に、カーディガンは2本どりで、中に着るプルオーバーは1本どりで編むととてもお洒落です。
そんなことが出来るのも手編みの醍醐味ですね。

私は細い糸で編むことが多いので、2本どりなど糸を引きそろえて編むことがほどんどです。
工業用などの細い糸で編むときは、ぜひ糸の太さを変えて色々な編み地を試してみてください。
デザインの幅も広がると思います。